防衛関連企業4628社、建設業が31.5%で最多—2013年から業種・地域はどう変わった?

2026.09.29 · PickNote
東京都市ヶ谷の防衛省庁舎

30秒まとめ

帝国データバンクが9月29日に公表した調査では、防衛省や自衛隊などと直接取引のある企業は全国で4,628社でした。業種別では建設業が2013年の29.1%から2026年は31.5%へ上昇し、卸売業30.6%を上回って最多となりました。防衛関連というと装備品メーカーを連想しがちですが、実際には施設整備、ソフトウェア、設計・施工管理など幅広い企業が関わります。数字の定義と、企業規模・地域の変化を分けて確認します。

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1. 4,628社は「防衛産業の全企業数」ではなく直接取引企業

今回の4,628社は、帝国データバンクが信用調査報告書や企業データベース、公開情報などから、防衛省、各地の自衛隊、防衛関連組織と直接取引のある企業を抽出したものです。部品の二次・三次下請けまで含む防衛サプライチェーン全体の企業数ではありません。2027年度の防衛省概算要求が8兆8,900億円と過去最大になったなか、どの業種・地域に直接受注の裾野があるかを見る調査と捉えるのが適切です。

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2. 建設業は29.1%→31.5%、卸売業を抜いて最大に

業種構成では建設業が2013年の29.1%から2026年は31.5%へ2.4ポイント上昇し、卸売業の30.6%を上回りました。背景として調査は、自衛隊施設の保守・更新や強靱化に伴う需要拡大を挙げています。サービス業も16.1%まで比率を高め、受託開発ソフトウェアや土木建築サービスの増加が押し上げました。一方、製造業・卸売業・小売業の構成比は低下しており、「防衛費増=装備品メーカーだけが増える」という単純な構図ではありません。

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3. 九州16.8%へ上昇、沖縄は3.1%→5.1%

地域別では九州の構成比が2013年の15.1%から16.8%へ上昇した一方、北海道は12.1%から10.2%へ低下しました。都道府県別では東京都22.8%が最大で、北海道10.2%、神奈川県7.5%、沖縄県5.1%が続きます。沖縄は2013年の3.1%から2.0ポイント上昇しました。これは企業数の絶対増減だけではなく、直接取引企業全体に占める構成比の変化です。地域経済への影響を考える際は、比率と実数を混同しないことが重要です。

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4. 小規模から中堅へシフト、見るべきは売上規模と受注の継続性

売上規模では年商1億〜10億円未満の企業比率が55.1%から49.8%へ低下し、10億〜50億円未満は19.7%から23.0%へ上昇しました。従業員50人未満の各レンジも構成比が下がり、50人以上では上昇しています。防衛関連需要を企業評価につなげる場合、単に『関連企業』というラベルを見るのではなく、防衛向け売上の比率、契約期間、設備投資負担、利益率、特定発注者への依存度まで確認する必要があります。

📌 チェックポイント

  • 直接取引企業は4,628社で、建設業31.5%が最多
  • 九州16.8%、沖縄5.1%へ構成比が上昇
  • 年商10億〜50億円未満の比率は19.7%から23.0%へ上昇

出典・参考資料