アムコー、米アリゾナ半導体後工程に総額120億ドル—フェーズ2でクリーンルーム6万㎡追加
30秒まとめ
米アムコー・テクノロジーはアリゾナ州ピオリアで建設中の先端パッケージング・テスト拠点についてフェーズ2を追加し、計画投資額を約120億ドルへ拡大します。フェーズ2では6万平方メートルのクリーンルームを追加し、フェーズ1と合わせたクリーンルームは約9万3,000平方メートルになる予定です。建設開始は2027年後半、完成は2029年末の予定で、現時点では完成済み設備や確定生産量ではなく将来計画として読む必要があります。
フェーズ2で6万㎡追加、総投資は約120億ドルへ
アムコーは2026年9月8日、アリゾナ州ピオリアの先端パッケージング・テストキャンパスにフェーズ2を追加すると発表しました。顧客需要がフェーズ1の3万3,000平方メートルのクリーンルーム能力を上回ったことを背景に、フェーズ2で6万平方メートルを追加し、全体で約9万3,000平方メートルへ拡大する計画です。総投資計画は約120億ドルに引き上げられます。
後工程を米国内で量産する拠点
この拠点はウエハーバンプ、プローブ、組み立て、テストなど半導体後工程を一体で提供する計画です。アムコーは、米国内で先端パッケージングを高量産する初のOSAT生産拠点になる予定と説明しています。AIや高性能計算では複数のチップを高密度に接続する先端パッケージングの重要性が高まっており、前工程だけでなく後工程の国内能力も供給網の論点になっています。
2027年後半着工、2029年末完成予定
フェーズ2の建設開始は2027年後半、完成は2029年末を予定しています。フェーズ1とフェーズ2を合わせて、アリゾナ州で3,500人超の雇用創出・維持を支える見通しです。キャンパスの敷地は約170エーカーで、需要に応じて将来さらに拡張できる設計とされています。
「120億ドル」は計画額、完成・稼働とは分けて見る
今回の120億ドルはプロジェクトの計画投資額であり、すでに全額支出された金額ではありません。6万平方メートルの追加もフェーズ2の計画値です。日本企業が供給網の観点で見る場合は、着工・完成時期、顧客コミットメント、量産開始の進捗を今後の発表で追う必要があります。
📌 チェックポイント
- フェーズ2で6万㎡のクリーンルームを追加予定
- フェーズ1と合わせ約9万3,000㎡、計画投資額は約120億ドル
- 2027年後半着工、2029年末完成予定
- フェーズ1・2で3,500人超の雇用創出・維持を支える見通し