要点
- 世界のデータセンター設備投資は2030年までに3兆ドル超へ、半年で予測が約2倍に拡大
- AI推論やエージェント処理の増加が需要を牽引し、物理インフラ市場も年平均22%の成長を予測
2030年までの投資予測が3兆ドルへ倍増
市場調査会社デローロ・グループの報告によると、2030年までの世界のデータセンター累計設備投資(CAPEX)は3兆ドルを超える見通しです。
これは2026年1月時点の予測である1兆7000億ドルから、わずか半年で大幅に引き上げられた数値です。 この投資拡大は、米国の4大ハイパースケーラーによる計画増強や、世界的な電力容量見通しの上方修正、原材料費の上昇が主な要因です。
特にAI向けサーバーの高性能アクセラレーターが投資の最大割合を占め、汎用サーバーの需要も底上げされています。
先行投資から実需主導へ、インフラ需要の構造変化
データセンター市場は、かつての大手テクノロジー企業による先行投資フェーズから、実際のAIサービス拡大に伴う実需が投資を支える段階へと構造的に変化しています。
ブルームバーグNEFの予測では、米国のデータセンター稼働容量は2035年に194GWに達し、2025年末時点の106GWから大幅に拡大すると見込まれています。
これに伴い、電力や冷却設備といった物理インフラ市場も2025年から2030年にかけて年平均22%の成長が見込まれ、2030年末には1200億ドル規模に達する見通しです。
AIサービス拡大が支えるデータセンター市場の成長
AIインフラ投資の拡大は、特定の企業による一時的な動きではなく、AIサービスの実用化に伴う計算資源の恒常的な需要増に裏打ちされています。
韓国においても、政府と民間企業が連携し、2029年までに計8.4GW規模のAIデータセンターを構築するプロジェクトが進行中です。
現在の市場環境は、AI推論やエージェント機能の高度化がインフラ需要を直接的に押し上げるサイクルに入っており、この成長トレンドは相当期間継続する可能性が高い状況です。
主要テック企業のCAPEX実績が予測通り拡大を続けているかを確認することで、3兆ドル規模の投資計画に対する市場の信頼性を評価できる。
データセンターの稼働容量予測に対する実際の電力供給網の整備進捗を確認し、物理的なボトルネックが市場成長を抑制していないかを判断できる。