要点
- 5-7月期の売り上げは962億ドルで前年同期比106%増、市場予想も上回る過去最高を記録。
- データセンター部門が売り上げの9割を占め、AIインフラ投資の拡大が業績を強力に牽引。
過去最高の売り上げを記録した5-7月期決算
エヌビディアが発表した5-7月期の決算において、売り上げは962億2100万ドルに達し、前年同期比で106%の急増となりました。 調整後1株当たり純利益(EPS)は2.22ドルで、市場予想の2.09ドルを上回っています。
特にデータセンター部門の売り上げが890億ドルと全体の90%以上を占め、AIアクセラレータへの旺盛な需要が業績を押し上げました。 また、8-10月期の売り上げ見通しとして1080億ドルを提示し、市場の期待値を上回る成長継続を見込んでいます。
AIインフラ投資の拡大と競争環境の変化
今回の業績は、マイクロソフトやメタなど主要ビッグテックによるAIインフラ投資が、年間7300億ドル規模に達するという市場環境を反映しています。
エヌビディアは、この巨大な投資需要を高性能GPUの供給で直接的に取り込んでおり、次世代AIプラットフォーム「ベラ・ルービン」の量産開始により、その優位性を維持しようとしています。
一方で、中国市場における輸出規制の影響や、競合他社およびビッグテックによる独自半導体開発の拡大が、今後の成長における変数として存在しています。
高い収益性と成長継続の展望
市場の期待値が極めて高い水準にある中で、今回の決算は成長の勢いが依然として強いことを示しました。 8-10月期の売り上げ総利益率見通しは75%から74%へわずかに低下する見込みですが、依然として高い収益性を維持しています。
市場の関心は、今後もこの高い利益率を維持しつつ、競合の追い上げや独自開発の動きの中で、いかにして次世代製品の供給を拡大できるかという点に集約されます。
8-10月期以降の売り上げ総利益率が、提示された74%の予測を維持できるか、あるいはコスト増により低下するかが収益性の評価を左右します。
「ベラ・ルービン」の量産および主要クラウド事業者への供給が計画通りに進捗し、データセンター部門の成長を支えられるかが焦点です。
AMDやインテル、ビッグテックによる独自半導体の市場浸透が、エヌビディアのデータセンター向けシェアにどのような変化をもたらすかが判断の更新材料となります。