中国8月CPIは0.8%上昇、PPIは3.8%上昇—食品安でも物価が上向いた理由
30秒まとめ
中国国家統計局が9月9日に公表した2026年8月の物価では、CPIは前年同月比0.8%上昇、PPIは3.8%上昇しました。CPIは食品が1.4%下落する一方、非食品が1.2%上昇し、コアCPIも1.0%上昇。PPIでは非鉄金属やエネルギー関連の上昇が目立ち、家計物価と企業の仕入れ・生産コストを分けて見る必要があります。
1. CPIは前年比0.8%、前月比0.4%上昇
8月の中国CPIは前年同月比0.8%、前月比0.4%上昇しました。1〜8月平均では前年同期比0.9%上昇です。都市部は0.8%、農村部は0.7%上昇しており、全国平均だけでなく項目別の動きを見る必要があります。
2. 食品は前年比1.4%下落、非食品は1.2%上昇
食品全体は前年同月比1.4%下落し、豚肉は11.8%下落しました。一方で非食品は1.2%上昇し、食品とエネルギーを除くコアCPIは1.0%上昇しています。「CPIが上がった=すべての食料品が上がった」という状況ではありません。
3. PPIは前年比3.8%、企業側では資源価格の影響が大きい
工業生産者出荷価格のPPIは前年同月比3.8%上昇し、前月より伸びが拡大しました。非鉄金属製錬・圧延は20.8%、石油・天然ガス採掘は10.5%、石油・石炭など燃料加工は11.1%上昇しています。企業のコスト圧力は消費者物価より強い分野があります。
4. 日本企業は中国需要だけでなく原材料コストも確認
中国の物価上昇率だけから景気の強弱を断定するのは早計です。中国向け売上の大きい企業では需要動向、製造業では原材料価格や輸送費、為替の影響が別々に効きます。次回以降のCPI・PPIと小売・生産など他指標を組み合わせて確認する必要があります。
📌 チェックポイント
- 8月CPIは前年比0.8%上昇
- コアCPIは1.0%上昇
- PPIは前年比3.8%上昇