ブレント原油106.99ドル、供給懸念で2日続伸—12月限99.51ドルとの違いも確認

2026.09.29 · PickNote
ホルムズ海峡と周辺航路を示す地図

30秒まとめ

9月29日の原油市場では、中東の供給途絶懸念が続き、北海ブレント11月限が一時1バレル106.99ドル、より取引の活発な12月限が99.51ドル、WTIが94.00ドルまで上昇しました。中東主要産油国の9月輸出は日量1,280万バレルと2月以来の高水準まで回復している一方、通常より非効率でコストの高い輸送手段への依存が価格を押し上げています。近月と期先の価格を同じものとして見ないことも重要です。

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1. 9月29日はブレント11月限106.99ドル、WTI94ドル

ロイターによると、9月29日0626GMT時点でブレント11月限は前日比1.71ドル、1.6%高の106.99ドル、取引がより活発な12月限は1.68ドル高の99.51ドルでした。WTIは1.40ドル、1.5%高の94.00ドルです。両指標は前日も約1ドル上昇しており、2営業日連続の上昇となりました。ニュース見出しで「ブレント106ドル」とだけ見る場合、どの限月の価格かを確認する必要があります。

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2. 輸出は回復しても、通常ルートよりコストが高い

中東主要産油国の9月原油輸出は、Kplerの暫定データで日量1,280万バレルと2月以来の高水準まで増えました。それでも価格が高止まりするのは、船から船への積み替えなど通常時より非効率でコストのかかる代替輸送への依存が残るためです。供給量そのものが戻っても、輸送コスト、保険、所要時間、航路リスクが正常化しなければ、エネルギー価格のリスクプレミアムは残ります。

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3. 11月限と12月限の差は「今日の原油価格が2つある」わけではない

11月限106.99ドルと12月限99.51ドルには約7.5ドルの差がありますが、異なる受渡月の先物を比べた数字です。近い期日の契約ほど目前の供給リスクを強く反映することがあり、取引量やロール時期も異なります。したがって11月限の106ドル台を、そのまま数カ月先まで続く市場予想として読むのは適切ではありません。企業の調達判断では自社が参照する契約月とヘッジ期間を合わせて確認する必要があります。

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4. 日本への影響はガソリンだけでなく物流・航空・物価へ

原油高が長引けば、製油・輸送を経てガソリンや軽油、航空燃料、物流コストに波及する可能性があります。ただし国内の店頭価格は為替、政府支援、在庫、元売りの調達条件などにも左右されるため、国際原油が1日上がっただけで同幅上昇するわけではありません。家計は国内の週次燃料価格、企業は原油の限月構造と為替、輸送費を合わせて追うのが実務的です。

📌 チェックポイント

  • 9月29日、ブレント11月限106.99ドル・12月限99.51ドル
  • 中東主要産油国の9月輸出は日量1,280万バレルまで回復
  • 代替輸送コストと中東供給リスクが価格の上振れ要因

出典・参考資料