国立富士見台団地を再生、「プラウドシティ国立」完成—高さ19m→25m緩和と緑地24%
30秒まとめ
野村不動産、東京建物、URリンケージは2026年9月24日、東京都国立市の旧「国立富士見台団地」を建て替えた「プラウドシティ国立」の完成を発表しました。旧団地は1965年竣工・298戸で、新しい建物は2026年3月に竣工し、7月から引き渡しが始まっています。国立市ではマンション再生法を活用した初の建替え事例です。
1965年の298戸団地を建て替え
旧国立富士見台団地は1965年に竣工した298戸の団地で、建物の老朽化などを背景に建替えが進められました。新しい「プラウドシティ国立」は2026年3月に竣工し、7月から権利者や購入者への引き渡しが始まりました。9月24日時点では一部住戸の販売も続いています。旧298戸という数字は旧団地の戸数であり、新しい住戸数と混同しないことが必要です。
高さ上限19mから25mへ、地域貢献とセット
計画では国立市の条例に基づき、建物高さの上限を19mから25mへ緩和しました。その一方で、敷地内を南北に通り抜けられる通路、地域利用を想定した施設、歩道状の空地、緑化などを整備しています。規制緩和だけを切り取るのではなく、建替えを成立させるための容積・高さと、周辺地域への貢献を組み合わせた点が制度上の特徴です。
約2.7haの敷地、緑地率は屋上を含め約24%
敷地面積は約2.7ヘクタールで、地上部と屋上を合わせた緑地の割合は約24%とされています。既存樹木の一部を残し、伐採した木を共用部の家具やアートに再利用しました。生物多様性に配慮した集合住宅としてABINC認証も取得しています。東棟・西棟の2棟と、木造共用棟「Forest Commons」を配置しています。
老朽マンション再生で見るべき条件
今回の事例は新築マンション開発というより、既存団地の権利調整と法制度を使った再生事業です。老朽マンションの建替えを見る際は、建物年齢や耐震性だけでなく、区分所有者の合意、都市計画・条例上の緩和、地域貢献、事業期間、販売状況を分けて確認する必要があります。個別案件の成立条件が、他のマンションにもそのまま適用されるわけではありません。
📌 チェックポイント
- 旧国立富士見台団地は1965年竣工・298戸
- プラウドシティ国立は2026年3月竣工、7月から引き渡し
- 高さ上限は19mから25mへ緩和
- 敷地約2.7ha、屋上を含む緑地割合は約24%