救急車でマイナ保険証はどう使う?2026年度「マイナ救急」99%の消防本部へ
救急車を呼んだとき、救急隊員がマイナ保険証から過去の受診歴や薬剤情報などを確認し、搬送先の選定や処置に活用する仕組みが「マイナ救急」です。消防庁による2026年度の実施体制は712本部で、離島などを除く約99%の消防本部、5,417隊で約97%の救急隊に広がっています。カードとスマートフォンでは、意識がないときの扱いが異なります。
1. 救急車ではマイナ保険証をどう使う?
119番通報後、指令員が傷病者のマイナ保険証を準備するよう依頼する場合があります。救急隊員は原則として本人の同意を確認し、顔とカードの写真で本人確認をしたうえで、専用カードリーダーから医療情報を閲覧します。
カードのマイナ保険証では、本人確認を顔写真で行うため暗証番号の入力は原則不要です。意識不明などで同意を得るのが難しくても、生命や身体の保護に必要な場合は同意なしで閲覧することがあります。
2. 救急隊は何の情報を見る?
消防庁の案内では、過去5年分の受診歴、薬剤情報、手術・診療情報などを確認できます。特定健診情報も対象で、救急現場で素早く確認しやすい「救急用サマリー」には、直近3か月の受診歴・薬剤・診療情報や過去5年の手術情報などがまとめられます。
これらは、本人が話しにくい状況でも服薬や既往情報を正確に把握し、搬送先選定や処置の参考にするために使われます。
3. スマートフォンのマイナ保険証だけでもいい?
2026年4月から、マイナ保険証を搭載したiPhone・Androidでもマイナ救急を利用できます。ただしスマートフォン版は本人による生体認証または4桁暗証番号の入力が必要で、本人操作が前提です。
そのため意識不明時などはスマートフォン版では利用できません。消防庁は、スマートフォンにマイナ保険証を搭載している人にも、カードのマイナ保険証を引き続き持ち歩くよう案内しています。
4. 普段から何を準備しておけばいい?
マイナ救急を利用するには、マイナンバーカードを持ち、健康保険証としての利用登録を完了している必要があります。家族が救急搬送される場合に備え、カードの保管場所を家族で共有しておくと、119番通報時に準備しやすくなります。
マイナ救急が利用できても、救急隊の聞き取りがすべてなくなるわけではありません。アレルギーや最近の体調変化など、その場で必要な情報は伝えられる範囲で伝えてください。