学校向けAI「メンタリ」提供開始、いじめアンケートとAI相談で何が変わる?

2026.08.29 · PickNote
生成AIのルールとデータ管理をイメージしたサーバー設備

30秒まとめ

ソフトバンクは小中高校などを対象に、AIでアンケート分析や児童生徒の相談整理を支援する「メンタリ」を8月27日に提供開始した。AIが助言で行動を誘導する設計ではなく、傾聴・内容整理と教師への支援情報提示に重点を置いている。

学校現場でAIを使うニュースでは、「AIが悩みを解決する」と受け取ると実際の役割を誤解します。

「メンタリ」は、教師が子どものSOSを早く見つけ、対面支援につなげるための補助ツールとして設計されています。児童生徒、保護者、学校それぞれが何を期待でき、何を人が判断するのかを分けて見ていきます。

01

8月27日から学校向けに提供開始

対象は小学校、中学校、高等学校など。アンケートの作成・回収・分析を一つのシステムで行い、自由記述を含む回答をAIが分析して、緊急性が高い相談を検知した場合に教師へ通知する。利用開始から一定期間は効果検証を目的に無償提供するとしている。

02

児童生徒はGIGA端末からAIチャットを利用

児童生徒は配布されたタブレットなどから、キャラクター「モフ」とAIチャットで相談できる。AIは悩みを傾聴し、相談内容を整理・言語化する役割に特化し、児童生徒の判断や行動に影響を与える助言を行わない設計だと説明されている。

03

教師には要約と専門家監修の参考情報を提示

相談内容に応じてAIが要約し、専門家や精神科医が監修した類似事例や対応方法を教師に提示する。目的は教師の業務負担を減らし、実際の対面支援に時間を振り向けること。AIの結果だけで子どもの状態を決めつける仕組みではない。

04

保護者・学校が確認したいのは運用ルール

導入校では、どの時間帯に相談できるか、緊急性の判定後に誰が対応するか、相談内容がどの範囲の教職員に共有されるかなど、学校ごとの運用確認が重要になる。深刻な危機や医療上の判断は、学校の既存の相談体制や専門家への連携と組み合わせて考えたい。

📌 チェックポイント

  • AIチャットが助言ではなく傾聴・整理に特化している点を理解する。
  • 学校での相談内容の共有範囲や対応担当を確認する。
  • 緊急時はAIだけに頼らず教職員・専門家への連携を優先する。

出典・参考資料