東京都区部8月CPIは1.9%、コア1.8%—値上がりの中身を家計でどう見る?

2026.08.29 · PickNote
国債発行と財政をイメージした金融・オフィス風景

30秒まとめ

東京都区部の8月CPIは総合が前年同月比1.9%、生鮮食品を除く総合が1.8%、生鮮食品・エネルギーを除く総合が2.0%上昇した。数字を一つだけ見るのではなく、食料・家賃・交通とエネルギーの動きを分けると、家計が感じる値上がりとのズレを読みやすい。

8月28日に出た東京都区部の消費者物価指数は、全国CPIより一足早く物価の方向を確認できる先行材料です。

「1.9%に上がった」という見出しだけでなく、食料や家賃の上昇が続く一方でエネルギーは下落している点まで見ると、毎月の支出で何を点検すべきかが見えてきます。

01

総合1.9%、コア1.8%、コアコア2.0%の意味

2025年を100とした8月の総合指数は102.4で、前年同月比1.9%上昇した。生鮮食品を除く総合は102.3で1.8%、生鮮食品とエネルギーを除く総合は102.6で2.0%上昇している。総合は7月の1.8%から0.1ポイント拡大しており、基調を見るときは3つの指数を並べて確認するのが分かりやすい。

02

家計で目立つのは食料・家賃・交通

生鮮食品を除く食料は前年同月比3.6%、民営家賃は2.0%、JRの普通運賃は9.1%上昇した。さらに生鮮魚介12.9%、コーヒー豆31.2%など、日常的に買う品目では総合指数を大きく上回る上昇もあるため、平均の1.9%だけで自分の家計負担を判断しない方がよい。

03

エネルギーは逆方向に動いている

エネルギーは前年同月比2.0%下落し、電気代は2.4%、都市ガス代は1.6%、ガソリンは2.7%下落した。物価全体が上がっていても、政策効果や前年の反動でエネルギーが押し下げる局面がある。電気・ガスの請求額が下がっても、食料やサービス価格の上昇が止まったとは限らない。

04

自分の支出割合に置き換えて確認する

家計簿では「食料」「住居」「光熱・水道」「交通・通信」のように大きな費目で前年同月や直近3か月と比べると、CPIとの違いを把握しやすい。特に外食、賃貸住宅、公共交通の利用が多い世帯は、平均的な指数より体感物価が高くなる可能性がある。

比較

指標 8月の前年同月比 見方
総合 +1.9% 家計全体の平均的な価格変動
生鮮食品を除く総合 +1.8% 天候で動きやすい生鮮食品を除く
生鮮食品・エネルギーを除く総合 +2.0% 基調的な物価変動を見る材料

📌 チェックポイント

  • 総合・コア・コアコアの3指数を分けて確認する。
  • 食料・家賃・交通など自分の支出が多い費目を見る。
  • 電気・ガスの下落だけで物価全体が落ち着いたと判断しない。

出典・参考資料