畳製造256社の売上402.8億円、3年連続減—100年超企業22.6%と後継問題を読む

2026.09.24 · PickNote
畳が敷かれた日本の和室

30秒まとめ

9月24日の「畳の日」を前に、東京商工リサーチは全国の主な畳製造業256社を集計しました。2025年度の売上高合計は402億7,700万円で前年比1.3%減となり、2023年度から3年連続で減少しました。一方、当期純利益合計は4億5,700万円で49.3%増えています。売上減と利益増が同時に起きているため、業界全体が回復したと単純には読めません。

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売上高は402億7,700万円、3年連続で減少

東京商工リサーチによると、主な畳製造業256社の2025年度売上高は合計402億7,700万円で、前年度より1.3%減りました。2021年度から2025年度までの4年間では6.3%減少しています。売上高が増えた企業は81社で31.6%、減った企業は136社で53.1%でした。市場全体の金額だけでなく、半数を超える企業で減収だった点も押さえる必要があります。

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純利益49.3%増でも、赤字企業は37.8%

256社の当期純利益合計は4億5,700万円で前年比49.3%増でした。ただし赤字企業は97社、構成比37.8%で、前年の85社・33.2%から増えています。利益合計の増加は一部企業の改善やコスト調整などで動くため、赤字企業比率の上昇と併せて見ることが重要です。利益総額だけを見て「畳業界が回復した」と結論づけるのは早計です。

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小規模企業が多く、100年超の老舗も22.6%

売上高5億円未満の企業は243社で94.9%、1億円未満は195社で76.1%でした。業歴50年以上は211社で82.4%、100年以上は58社で22.6%に達します。長い業歴は技術や地域顧客の蓄積を示す一方、経営者の高齢化や後継者不在が重なると、黒字でも廃業を選ぶ可能性があります。2025年は休廃業・解散が28件、倒産が3件でした。

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国産い草の縮小も供給面の確認材料

調査では農林水産省統計を基に、2025年産い草の作付面積が前年比24%減、収穫量が27%減と紹介されています。住宅の洋室化だけでなく、国産原料の供給縮小も畳産業のコストや製品構成に影響し得ます。今後は売上高だけでなく、赤字企業比率、休廃業・倒産、後継者、い草の生産量を同時に確認すると、産業の変化をより立体的に把握できます。

📌 チェックポイント

  • 2025年度売上高は402億7,700万円で前年比1.3%減
  • 赤字企業は97社、37.8%で前年より増加
  • 業歴100年以上の企業は58社、22.6%
  • 2025年産い草は作付面積24%減、収穫量27%減

出典・参考資料